日時 | 平成30年6月10日(日) 13時 ~ 17時 |
場所 | ビックママスタジオ (仙台市青葉区北目町) |
参加者 | 38名 (宮城青年部31名、京都西青年部3名、 会津青年部1名、岩手南青年部3名) |
宮城青年部会員アンケートでも要望の多かった茶杓削りをメインに、
竹についての教養講座を開催しました。
講師には、京都市南区にある三木竹材店店主で、
京都西青年部の部長でもある三木崇司さんをお招きしました。
三木さんは、2016年のナショナルコンファレンスinいわきで
参加者全員分300本あまりの茶杓用竹材を準備されるなど、実績を多くお持ちの方です。
今回、京都西青年部から2名の方とご一緒に、遠路仙台までお越しくださいました。
東北ブロック内青年部からも、
会津青年部と岩手南青年部から合わせて4名の方に参加いただき、
青年部間交流の機会ともなりました。
茶杓削りの前に、まずは日本人の生活に欠かすことのできない
「竹」についてのお話をしていただきました。
さすがは京都の竹材店のご主人、竹と日本文化についての幅広い知識の一端を、
軽妙なトークで楽しく学ばせていただきました。
竹は世界に1,000種以上もあり、日本にはその半分以上が生育しているのだとか。
清らかで美しくて、筍は美味しく食べられて、色々なものに加工でき、
しかも植えなくても、水や肥料を与えなくてもどんどん生えてきてくれる、
ありがたい植物…言われてみれば本当にその通りですね。
竹の採取から加工の様子に始まり、
日本の「道」と名の付く文化の主たる用具には多くに竹が使われている、
竹はイネ科の植物でコメの親戚…などなど、目から鱗の数々。
これでもまだ、三木さんの知識のほんの一部なんでしょうね。
もちろん茶道の中の竹についても、じっくりと。
伝世の道具を例に挙げながら、
竹の道具がどのようにして茶席の中に取り入れられていったのか、
順を追って丁寧にお話しいただきました。
後半は実技です。
三木さんに竹を曲げる実演をしていただいてから、数名の会員で曲げにチャレンジ。
竹片の持ち方や火の当て方など、細かいコツの数々に、またも目から鱗の連続でした。
そしていよいよお待ちかねの茶杓削り!
最初は簡単なレクチャーのみで、まず何よりも実践から。
細かいところは、三木さんが各テーブルを回って丁寧に教えてくださいました。
途中で時間切れになってしまった人もいましたが、
それぞれに思い出に残る一杓を手にすることができました。