【青年部】宮城茶道ラボ 第3回研修

開催日時 令和元年10月13日(日)13時~17時
開催場所 トークネットホール仙台 調理室
講師 行松旭松堂七代目店主 行松宏展氏
参加人数 9名

 

宮城青年部の会員活性化を目的とした企画『宮城茶道ラボ』第二期生の3回目の研修が行われました。
今回は「お茶会のお菓子を作る」をテーマに、石川県小松市の老舗和菓子店 行松旭松堂 七代目店主 行松宏展さんを講師にお迎えし、翌日の教養講座の呈茶席でお出しするお菓子を考え、自分達で作っておもてなしをする事を実践いたしました。
お茶席のテーマや道具組みと共に、どんなお菓子を作ると喜んでいただけるのか、宮茶ラボ二期生でアイディアを出し合い、行松さんと直接やり取りをしながら約二か月かけて準備を進めました。
研修当日は、行松さんのご指導のもと、みんなで考えたオリジナルのお菓子を心を込めて製作。
和菓子作りを通してお茶の心を感じとり、多くの学びを得た研修となりました。

 

記念すべき第一期宮茶ラボ第一回研修の講師で、活動をずっと応援してくださっている行松宏展さん。
甚大な被害をもたらした台風19号の影響が残る中、石川県から10時間もかけて仙台にお越しくださり、奥様の明美さんと共に笑顔でご到着された時は、感動で胸がいっぱいになりました。

 

最初に行松さんから「このお菓子がそのお客様の人生最後の食べ物になるかもしれない…という覚悟を持って、一つ一つ思いを込めて作りましょう」とのお話がありました。

 

行松さんのご指導のもと、宮茶ラボ二期生で考えたお菓子作りスタート!まずは、外郎(ういろう)作り。
上用粉、餅粉、上白糖、水を混ぜて漉し、20分間蒸します。外郎の食感を決める大事な工程です。

 

蒸しあがった外郎が冷めるまで、5色の羊羹をお出しするサイズにカット。事前の打合せをもとに綺麗な色合いに仕上げてきてくださった羊羹に、一同感激!

 

きっちりと測りながら丁寧にカット。真っ直ぐに切るのが想像以上に難しく、最初は苦労しましたが、だんだんコツを掴んで綺麗に切れるようになりました。

 

続いて、外郎を薄く伸ばして、羊羹と同じ幅にカットしていきます。

 

最後に、外郎で羊羹を巻いていきます。一つ一つ心を込めて丁寧に。食べてくださる方の事を思いながら、みんなで真剣に製作に打ち込みました。

 

みんなで力を合わせてお菓子が完成!茶席で必要な数は50個ですが、その倍の100個を作り、出来の良い50個を選別して、翌日のお茶席でお出しする事にしました。

 

出来上がったお菓子を菓子器に載せてみて、盛り付け方とお菓子の銘を相談。
おもてなしをする日が「体育の日」なので、運動会やオリンピックをイメージしたお席に合わせてお菓子を作りました。テーマが一番伝わる銘は何か、みんなで案を出し合いました。

 

運動会の花形競技であるリレーのバトンをイメージし、五輪の色を表現したお菓子。
宮城青年部の歴史を繋いでいきたい!そして、ここからが私達の始まり…という思いを込めて。
銘は『スタートライン』に決まりました。

 

翌日14日、教養講座が始まる前に、講師の行松さんにお席を見ていただきました。
「青雲在目前」の扇面は、秋晴れの空と、運動会で子供たちが踊る雀踊りの扇子をイメージ。
花入は、第二回研修で作陶体験をした堤焼を選び、秋の草花を入れました。

 

東京オリンピック開催の2020年から「スポーツの日」と名称が変わるのを受けて、最後の「体育の日」を楽しむ趣向に。地球儀の水指には、世界中の皆様を笑顔でお迎えする気持ちを込めて。
運動会開催の早朝の花火をイメージした唐松蒔絵の棗、茶杓の銘は「ともがき」です。

 

行松さんご夫妻に、お菓子とお茶をお召し上がりいただきました。主茶碗は、金メダルのような琉球硝子。
次茶碗は、騎馬戦をイメージした相馬焼。行松さんから「すごく楽しい趣向でワクワクしました。」と、温かいお言葉を頂戴しました。

 

台風19号の爪痕が残る中、無事に研修を行う事ができたのは、奇跡だと感じます。
講師として熱い思いで仙台に来てくださった行松さんご夫妻に、感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの学びと共に、勇気と愛情もたくさん頂戴し、一生忘れられない心に残る研修となりました。

 

>「ホーム」に戻る